川や海で地震がきたら?

ここが困る!
  • 津波の心配がある
  • 避難場所まで遠い
  • 備えができない

川や海で釣りをしていたり泳いでいたりすると、地震発生後の津波から逃げるのが難しくなります。もし沿岸付近で地震が発生したら津波が岸まで到達する時間は想像以上に短いです。わずか数分のうちに海からあがって逃げきれる可能性は低くなります。

地震から津波までの時間は何分?

※南海トラフがおきた時の津波到達想定時間

  最短到達時間
1mの津波 5mの津波 10mの津波
茨城県 78分    
千葉県 31分 36分  
東京都 186分    
東京都(島) 11分 12分 12分
神奈川県 26分 62分  
静岡県 2分 4分 5分
愛知県 12分 25分 27分
三重県 4分 7分 16分
大阪府 61分    
兵庫県 44分    
和歌山県 3分 4分 14分
岡山県 252分    
広島県 196分    
山口県 110分    
徳島県 7分 25分  
香川県 172分    
愛媛県 22分 31分  
高知県 5分 21分 29分
福岡県 214分    
長崎県 279分    
熊本県 325分    
大分県 20分 28分  
宮崎県 19分 24分 29分
鹿児島県 30分 35分  
沖縄県 83分    

津波の速さはどのくらい?

時々ニュースで津波を見に行ってそのまま亡くなってしまう人の報道がされます。走って逃げるから大丈夫、少し見るだけだから、と軽い気持ちで海に行ってはいけません。

津波は時速36kmで1秒で10mも進みます。

津波1mでも怖い理由

上の表を見ると「なんだ1mくらいなら大丈夫そうだな」と思う人も多くいるでしょう。ですが、その1mの津波でもいろいろな条件が重なればとても脅威になるので軽くみてはいけません。

勘違いしてしまいがちな点は「津波」と「波」は違うということです。通常の波に比べて津波は強力な押す力があり、足元をすくわれて転んだり浸水範囲が広がったりすると歩くことが困難になります。

また津波が到達すると長時間、水が押し寄せるため被害がどんどん大きくなっていきます。

水深30㎝以上で車が浮き始める!

地形によっては津波1mであっても水深30㎝になることがあります。水深30㎝と聞くと、子供でも全然余裕な感じがしますが実際は全く違うのが以下の図を見ればわかります。

水深30㎝以上になると、車ですら浮き始めるので色々なものが流れてきて体にぶつかり怪我をすることになります。大人でも歩くことが困難になるので高齢者や小さな子供は移動するのがさらに難しくなります。

特にゆっくり、ゆら~っと揺れる地震は津波が来やすいと覚えておきましょう!

自宅近くに川や海がある場合

もしあなたの住んでいる自宅の近くに大きな川や海がある場合。地震によって堤防が壊れたり、地盤がゆるんで川の氾濫が起きたりします。急激に川の水位があがってきたらとても危険なのですぐに高い場所に避難しましょう。

川や海の近くは地盤が弱い場所が多いので、地震によって家が倒壊することもあります。2階や3階に逃げたとしても耐震に問題があれば津波で壊れてしまいます。

まずは自宅の耐震性と万が一のための避難ルートを調べておくことが大事です。

家の浸水どのくらいから?

川や海が近い自宅の場合、どのくらいの津波で浸水するのでしょうか?実はたった50㎝で自宅の浸水は始まります。以下のイラストを見てあなたの家も備えておきましょう

持ってて安心アイテム

バッテリー

スマホの充電切れだけは避けたい!太陽光蓄電がおすすめ

防水ポーチ

水に濡れても大丈夫なように貴重品等をいれておきましょう

飲み物

飲み過ぎるとトイレが心配だが空調止まった時には必須

エマージェンシーシート

雨や寒さから守り寝袋にもなり重宝します

簡易トイレ

トイレも浸水し、水がとまる恐れがあります。

圧縮タオル

濡れた髪や体を速乾性抜群のタオルでふきとります

津波が4mを超えると建物が部分破壊する場合があり、8mを超えると全壊するといわれています。丈夫な鉄筋コンクリートの施設であれば10mくらいまでは持ちこたえるそうです。一般的な住宅だと4~5mまでは持ちこたえます。